Channel Divider

- 1 -

-  Low Pass Filter -


受動式のチャンネルデバイダーを能動式にの話


序章

これは、2008年2月作成の

カットオフ周波数約16Hz (6dB)の受動式チャンネルデバイダー、

チャンネルデバイダーとは言っても、実際の使用目的は、大山猫亭音楽缶詰開封装置の

超低音波動発生装置に超低音の信号のみを送り込もうと言うのが本来の目的で、

写真右のRCA端子に、様々な器機の出力コード差し替えて、原始的ソース切り替え

出力を二系統持っている、CDとフォノイコライザーはその一方を、ここに繋いで、

一方出力が一系統の、FMチューナー、カセットテープデッキ、オープンリールデッキ、

MDデッキ、その他は、この端子を介して、音楽缶詰開封装置に繋がる訳で

チャンネルデバイダーを通った信号は、写真左の出力用RCA端子から、LPFを通った信号は

本来の目的である超低音波動発生装置へ、一方は、KT66ppUL mono amplifierに繋がる

プリアンプの入力に入ることによって、全ての、音楽缶詰が、超低音波動発生装置の

恩恵に浴する仕組みになっており、現在まで使用してきていたのですが、ここからが、

今回の改造記

    

これは、ずいぶん前から、心の底に懸案事項として醸していた事なのですが、大山猫亭音楽缶詰開封装置の超低音波動発生装置にLPFを通して信号を送るに当り、今までは、6dBの受動式、心に懸かる問題点は、受動式チャンネルデバイダーのLPFを通した信号を受ける、自作プリメインアンプ(窪田式A級FETプリメインアンプ、入力ボリューム50KΩ)、音量調整のツマミを12時の位置まで回さないと、求める音量に至らない事、それでも良いのですが、これは明らかに、入力信号の電圧不足、つまり、全体域なら、そこまで音量を上げなくても良いのですが、LPFを通した、超低音領域となると、ある程度、入力信号の電圧を上げないと、通常の開封音量調整では、十分な音圧として、音の力が得られない次第で、普通に、アンプを作成する場合、大体、音量調整抵抗は、9時の当りで、常用音量、それ以上にしなければ行けないと言うことは、音量調整の構造上、あまり好ましい事ではない、それに、微弱信号を、増幅で無理に大きな音にする場合、パワーアンプの側から見ると、能力の許容範囲の上限に近い所で働いてもらう訳で、歪みやその他の事を考えても、好ましい事ではなく、それに、受動チャンネルデバイダーの出力インピーダンスは高く、所謂、低インピーダンス出力、高インピーダンス受けと言う観点からも、不利で、それで、何時かは、インピーダンス変換型プリアンプに、バッファーアンプを追加した様に、バッファーアンプを挿入したいと思っていたのですが、電源の問題や、基盤の問題、更に、それ等を収納するケースの問題等、考えれば、解決しなければならない問題が多く、その上、現状でも、大山猫亭音楽缶詰開封装置の開封能力は満足すべき状態で、そんな事情で今まで来たのですが、時は正に銀週間、お休みが5日間、無為に過ごすのも勿体ないと、チャンネルデバイダーの能動化が何とかならないかと、休日前の一週間、ああでもない、こうでもないと、暇があると考え続けて来た次第で、何時もだったら、連休に入る前に、既に部品の注文も終わり、後は部品が届くだけの状態になっているのですが、今回は、現状が問題ない事もあって、迷いがあり、結局、連休前に、設計と部品の調達がなされていない状態で、連休に突入、しかし、大山猫ちゃんの頭、命題があると、勤務中でも、寝る前でも、思考能力の許す限り、業務や、その他の事と平行して、命題解決の思考は、頭の奥底で続いている次第で、それで、連休の始まる週末に向かって、少しずつ形をなして来て、連休前の金曜日、悪知恵の宝庫の大山猫ちゃん、思いついたのが、フォのイコライザーアンプ、大山猫亭音楽缶詰開封装置のフォのイコライザーアンプは、換骨奪胎と言いましょうか、最初は、Musica pho100、しかし、その後、改造を重ね、電源部も、同じくMusicaのアイソレーション・バランス・トランスフォーマーの、これも入れ物だけ利用して自作、最終的には、入れ物だけそのままで中身は完全自作の基板や回路と交換、従って、元々、Musica pho100の心臓部だったOPA2604が載ったままの基板は遊んでいるし、同じく、Musica pho100の電源部は、今や、単なる入れ物の錘となって入れ物にくっついているだけ、これらの休止中の電源部と、遊んでいる基盤を利用すれば、一応理論的には、簡単に、OPA2604を使ったバッファーアンプは作れるはずで、これなら行けそうと、金曜日、大山猫亭に御帰還、お風呂に入ると直ぐに、ドラえもんのポケット、大山猫ちゃんの部品箱を開けて、大山猫ちゃん、実に物持ちが良いと言うか、それこそ、電気関係の物は、たとえ、線材の切れっ端でもとっておく習性が、当然、部品交換をした、あるいは、実験をした時の抵抗を含めて、基板でも何でもとってあり、それこそ、捨てるのは、線材から剥がした被覆ぐらい、早速、部品箱を引っ掻き回すと、OPA2604が載ったままの基板は直ぐに見つかり、眺めると、これは使えそう、元々はNFB式のイコライジング回路を構成していた訳で、バッファーアンプに改造するのは容易そう、しかし、金曜日、細部の検討は連休中としようと、先ずは、今年は、冬から置きっぱなしで、台として使用していた、冬の猫の友、大山猫ちゃんの冬の電気工作台、炬燵の上に基板を置いて、今日はゆっくりと夕餉を、で、連休一日目、流石に、一週間の疲れがあり、楽しい電気工作への意欲も今ひとつ、矢張り少し歳を召したようで、それでも、炬燵台の前に座り、同じく炬燵台の上に載っている、MacBook AluminumにOPA2604のdata sheetを出して、基板上のパッターンを読みながら、検討、電源回路はそのまま流用可能、更に、これは前にも書いたのですが、この基板、OPA2604がもう一つ装着可能な様になっており、この基板、OPA2604をもう一つ乗せて、他の目的にも流用できる様になっている模様で、大山猫ちゃん、OPA2604に関しては、未使用の手持ちが、後二個あるので、この開いている所に、新しい物を乗せて、バッファーアンプを組もうかとも思ったのですが、新しいのを使うのは勿体ないと、基板に載っているOPA2604を使用する事に、しかし、今日は未だ気力が充実していないと、明日以降の事にした次第で、いよいよ、連休二日目、朝起きると、早速、改造されたフォのイコライザーアンプを自由の身にして、別箱ではあるけれど、合体している電源部を外して、中を見ると、使ってある電源トランスや、部品は別として、このまま、構想中のバッファーアンプの電源として流用できそう、この電源部も、早速、冬の電気工作台の上に置いて、朝ご飯をたっぷり頂くと、これは、両猫ちゃんの懸案事項、大山猫亭猫の額庭園のバラ園、と言っても、早い話が、西向きの裏庭、ここにはバラを仕立てているのですが、久しく手を入れていないので、タマシダが雑草の如く生い茂り、何だか足の踏み場も無く、それで、二匹の猫ちゃん、意を決して、お手入れを、午前中かかって、見違える様に奇麗になり、これでバラも一息と言った風情、朝ご飯をたっぷり頂いたので、お昼は食べる気にならず、お街にも出る気がせず、これはもう、お膳立ての揃った、超低音波動発生装置用、チャンネルデバイダーの、LPF部のバッファーアンプの設計と言う程の事も無いのですが、設計と抵抗を含めた部品の確認を開始、MacBook AluminumにOPA2604のdata sheetを出して、各端子の確認、裏から見た実体図を描いて、それを元に、実体配線図を描いて、OPA627もそうですが、所謂、gainを持ったバッファーアンプを作るには、非常に便利と言うか、実に制作が簡単、つまり、少量の昇圧付きバッファーアンプを作るなら、音質も、大山猫ちゃんは気に入っており、これに勝る素材は今の所無いと言っていい程、何せ、抵抗6本、即ち、入力抵抗、基準抵抗、フィードバック抵抗、後は電源を供給すればバッファーアンプが出来上がるのですから、こんな良い話は無い、さて、後は抵抗と線材があるかどうか、いよいよ、部品箱を全部出して、抵抗を当たってみると、大山猫ちゃんの大好きなVishayの抵抗が、1KΩと4.7KΩ、それに、入力抵抗用には、A&Bの500KΩがそれぞれ二本ずつ揃い、計算をすると、gainは5.7倍、全帯域から考えると、バッファーアンプとしては、gainが大きすぎるようですが、今回の目的は、超低域、低域は只でさえ能率が悪い、丁度良い音量で、超低域を再生するには、入力信号が少し大きい方が、駆動用の窪田式プリメインアンプも常用音量で使用できるし、また、入力抵抗も500KΩと些か大きすぎるとは思うのですが、今回の目的は、高域は全く関係ないのでこれで行く事に、いよいよ半田鏝を用意して、先ずは、基板の掃除、部品を外すとき、半田が基板のパターンをショートさせている可能性があり、この辺りは、何時もの大雑把、能天気の大山猫ちゃんとは似つかわしくない真剣さ、フリーハンドの実体配線図を元に配線をする時には、作業が一つ終わるごとに、確り確認しておかないと、後でやり直すのは実に難しいのは、経験済、色々考えたのですが、この基板、現在使っている、受動式チャンネルデバイダーの中の空間に組み込む予定、それと、gainが高すぎた時に、フィードバック用の抵抗だけは取り替え可能な状態にしておきたいし、それで、今回の抵抗は、全て基板の裏側に半田付けすることに、略式実体配線図を何回も確認しながら、一つずつ抵抗を半田付け、ここまで終わって、覆いを取った、受動式チャンネルデバイダーに出来上がった基板を納めてみて、これが大変、この受動式チャンネルデバイダー、内部の配線は、本当の空中配線、器一杯に蜘蛛の巣状、蜘蛛の巣の間に嵌め込んで、接触が無い様に出来る事を確認、後は入力と出力と、アースの配線、昔求めた、PCOCCの配線材が未だ残っており、これを使用、電源の器とチャンネルデバイダーとの接続は、3Pのキャノンコネクターを使って、線材は、これは、以前、三端子レギュレーターとコンデンサーで作った±15Vの独立電源の供給用の線がそのまま残っていたので、これを流用する事に、入力は、LPFの直列に入っている抵抗の足をそのまま接続、出力は繋いで、アースは左右独立にして、RCA端子のグランドに繋いで、最後に、±15Vの独立電源とキャノンコネクター、キャノンコネクターと基板との接続は、チャンネルデバイダーの器の蓋に開いた、放熱用の格子窓を通して接続、早速、その上で踊りの出来る強度の自作ラックを乗り越えて、電源コードを繋いで、表に出して、今や、半分能動式となった、チャンネルデバイダーを大山猫亭音楽缶詰開封装置に組み込んで、独立電源にコードを繋ぎ、キャノンコネクターで、電源とチャンネルデバイダーの電源を接続して、さて、何を開封、Brian BrombergのWood、先ずは、超低音を聴いてみようと、超低音波動発生装置の駆動用のプリメインアンプの音量を上げて、あれっ、無音、全くの無音、これはどうした事か、KT66ppUL mono amplifierに繋がるプリアンプの音量を上げると、ちゃんと開封されており、これは大変、このチャンネルデバイダー、実質的には、超低域を抽出する為の物、それで、クロスオーバーは約16Hz、ですから、HPFは殆ど無いも同然、こちらの方は、KT66ppUL mono amplifierに繋がるプリアンプに繋いであるので、当然、このチャンネルデバイダー経由の音楽信号は、Tannoy Amesburyでも開封されるはず、確かに、Tannoy Amesburyで開封できている、と言うことは、今回作成のバッファーアンプの不具合、もう夕餉の時間、夕餉は始まりそうだし、音は出ないし、一応、配線だけ確認と、又しても、チャンネルデバイダーを自由のみにして、蓋を開けて、何回も配線を確認、問題なし、入力の部分も、理論的には問題ないはず、もう、これは、夕餉の後に考えなくてはと、それでも、蓋をしないままで、装置に組み込んで、矢張り、音は出ない、傷心のまま、夕餉の準備を手伝う大山猫ちゃん、しかし、こういう時の大山猫ちゃん、実に頭が良く回り、配線の問題なら、なにがしか、あるいは片方だけでも音は出るはず、しかし、無音、と言うことは信号が入って来ていない可能性の方が高いのではないか、はっと思い当たって、現在、デジタルプリアンプとして使用している、RCA、光、それぞれ二系統ずつの入力を持つ、TEAC DC700 、入力切り替えを見ると、CDからの入力になっていない、切り替えて、超低音波動発生装置の音量を上げると、出ました、音が出ました、音量調整は今まで12時まで上げなければいけなかったのが、9時で十分過ぎるくらい、しかも、超低域は時々、その間の中音の漏れも無く、何より、音が出てない時は実に静か、今までは、どこかで拾ったハム音が、暗雑音としてあったのですが、それも皆無、大山猫ちゃん、実に気を良くして、夕餉の席に、先ほど、チャンネルデバイダー経由の信号と思っていたのは、実は、現在、CDトランスポートとして使用している、Marantz CD-94 Limited、内部のTDA1541でDA変換した音楽信号がKT66ppUL mono amplifierに繋がるプリアンプに繋いでいる事を失念していた次第で、つまり、 Marantz CD-94 Limitedからは、デジタル信号、二系統、アナログ信号一系統の、合計三系統が、Tannoy Amesburyで開封可能だったと言うことで、何れにしても、結局、能動式チャンネルデバイダーは、無事完成していた次第で、さて、その開封音はと言うと、恐らく、超低音波動発生装置の再生音を十分な音量にする為に、超低音波動発生装置用のプリメインアンプの音量を非常に上げていた為に、相対的に、非常にS/N比の悪い音源を無理に増幅していたのと一緒ではと、確かに、以前は無信号の時でも、振動する様な揺れや、空気のうねり、あるいは低い暗雑音が感じられ、それが、恐らく、全体に、大山猫亭ダイニングルームの音楽開封空間に霧の如き不透明感を生んでいたのではないかと思う次第で、何れにしても、この、大山猫亭ダイニングルームの境界を越えて広がる様なこの透明感は、超低音波動発生装置を入れないで、得られる物とも異なり、空間を静寂が積極的に開封されている、コンサートホールの静寂の様に、広い空間と緊張感を伴って、ダイニングルームの中に、異次元空間が出現した様な、そんな、支配力さえ感じさせる心地よさ、矢張り、これは、思い切って、チャンネルデバイダーを能動式に、つまり、出力バッファーアンプを設えて良かったと思う大山猫ちゃんでした、

Channel Divider

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-  Low Pass Filter -


チャンネルデバイダーの完全能動化


序章

これは、2009年9月20日作成の

カットオフ周波数約16Hz (6dB)の出力部能動型のチャンネルデバイダー、

しかし、出力、しかもLPFを経由した信号の出力のみを能動型にしてある次第で、

それでも、低インピーダンス出力になった為に、効果は絶大、

大山猫亭音楽缶詰開封装置の超低音波動発生装置が格段の進歩を遂げたのは事実、

暫くは満足していた大山猫ちゃんでしたが、又しても疑念が起こるのが

この魔界の常、さて、次なる改造は、

    今年の二大行事が終わって、更に、南国から一足先に大山猫亭にご帰還の大山猫ちゃん、顔に毛の無い猫チャンのご帰還は10日後、その間大山猫亭は俄か独身の大山猫ちゃんの天下、大山猫ちゃんのご帰還が日曜日で、あくる日から通常業務、机業務が待っており、独身貴族と言っても、それは夜だけの話、一人身の時の常、音楽缶詰開封装置でJazzのレコードを開封しながら、片手には本を持っての夕餉、これは、このところ思い続けてきていたのですが、超低音波動発生装置の問題と言うかその音質、今でも不服は無いのですが、もう少し力と切れが欲しい、そんな事を思いながら、通常業務と机業務をこなす毎日、週末が近づき、少しずつ考えていたのですが、現在使用中の自作の能動的チャンネルデバイダー、前述の如く、超低域の出力はもともとMusicaのフォノイコライザーの基板と電源を流用したOPA2604使用の自作バッファーアンプを介して出力、チャンネルデバイダーを受動から能動にした事で低域の力と音量は格段に向上、しかし、入力の方はと言うと、こちらは元のままチャンネルデバイダーの回路で受ける未だ受動型、本来なら入力バッファーと出力バッファーの間にチャンネルデバイダーの回路を挿入するのが能動的チャンネルデバイダーとしては本来の姿、前にも書いたように、もともとのMusicaのフォノイコライザーアンプの基板、大山猫ちゃんが想像するに、NFB式のフォノイコライザーの後に出力用のバッファーアンプを付ける予定だったのではと思うのですが、結果的には、OPA2604を一個使って、コンデンサーで直流成分を切って出力する形に、それで、最初の構想も可能な様に基板上にもう一個OPA2604を装着する回路がそのまま残っており(基板裏の写真で、赤い点を付けた8カ所がopeアンプの足が入る部分で、現在は空いている)、基板で見る通り電源回路も基板上で繋がっており、今は使用していないこの基板上の回路にもう一つOPA2604を装着すれば、バッファーアンプが一組出来ると思われる、それで、週末の金曜日を待って、お風呂の後、夕餉の前に、能動的チャンネルデバイダーを自由の身にして、冬の電気工作台のサッシの際の電気炬燵の上に持ってきて、蓋を外して基板の確認、基板は目論見通りで、入力抵抗二本と裸ゲインを決める抵抗があれば2ch分のバッファーアンプが出来ることを確認、OPEアンプを使ったアンプに就いては、もう何回も作成しているので問題ない、しかし、確認の為に、以前に自分で描いた実態配線図に近い図面を広げて検討、入力抵抗と、ゲインを決める二組の抵抗があれば出来ることを確認、さて、gainをどうするか、超低域の出力のgainは5.7倍、では入力のgainをどのくらいにするか、超低域に関しては今の感度で十分、少し上がったとしても問題なく、それで、結局無難な所で2倍と言うことで、もともと、今回の目的は、入力のインピーダンスを高くすること、それで、入力抵抗と、ゲインの調整用の抵抗は、1KΩ二本で構成することに、基本的な計画が決まり、本日はここまでと、夕餉を頂いて早めにお休みに、

   さて、 朝起きてみると雨模様、小雨の中メダカちゃんのお住まいの水替えをして、今日は雨なので一週間溜め込んだ洗濯物の洗濯は出来ないと、郊外の悪所の開店時間まで先日の結婚式の画像の整理をして、お昼はインスタントラーメンで済ませて郊外の悪所へと、久しぶりに2時間ほど遊んで、当然抵抗は手に入れて、そのままお街を回って、本日は鶏鍋をと、久しぶりに比内鳥を買い込んで、ソフト館を回っても出物は無く、結局食料だけ買い込んで大山猫亭にご帰還、今は、一番昼の短い時期に向って行く候、ご帰還が3時過ぎ、雨模様の大山猫亭ダイニングルーム、何時もは一人でも全く気にもならない大山猫ちゃんも、雨の日でも明るい午前中のダイニングルームと打って変わった少し暗さの忍び寄るダイニングルームに一人、何だか、活動の意欲が少し萎んで、部品を冬の電気工作台、冬の猫の友、電気炬燵の上に置いて、工作は明日にしようと、早速お風呂を沸かして鶏鍋の準備をして、何時もの様に、本を片手に、今日は超低音波動発生装置を伴わない音楽缶詰開封装置で、こうして、超低音波動発生装置を外した状態でも、Tannoy Amesburyの低域の開封能力はなかなかのもので、しかも、少し音量を落とした状態では、本を片手に夕餉を頂くには丁度良い感じ、しかし、思い立ってW.B.JrのSpeak Low、矢張り重低音が無いと折角のbass drumとbassの量感が迫ってこない、矢張り超低音波動発生装置は必要と、さて、夕餉も終わって、もう一度今日のうちに工作を始めようかと思い立ったのですが、流石にお神酒を頂いた後、それに、細かい半田付けは明るい方が良い、テスター、半田鏝、鏝拭きも新しくして、大山猫ちゃん、鏝拭きは、キッチンペーパーを折って水を含ませて、半田鏝置きの下の受け皿に敷いて使っているのですが、明日の朝の為にここまで準備して、自分で描いた実態配線図を確認し、抵抗を確認、最後に、2個あるストックのOPA6204を工具箱から出して、これも工作台の上に置いて、戸締りをして、本を片手に二階へ、明日を思いつつ程なくお休みで、

   朝、何時もの様に早朝のおトイレに、昨夜寝る前に見た天気図とひまわり映像では今日は晴れる予定、おトイレの小窓から少し明けかけた向こうの山の端を見ると、どうも晴れそう、晴れたら先ずは洗濯と思いつつ、叉温かい寝床へと、次に目を覚ますと、一人の時には何時もそうするのですが、空けたままのカーテンの向こうに晴天が広がり、今正に日の出、これは宜しいと早速起き出して、ダイニングのカーテンを開け放ち、メダカちゃんに朝ご飯をあげて、洗面の前に一週間分の洗濯物を洗濯機に入れて洗濯開始、次第に、陽が昇り、冬の電気工作台の電気炬燵の辺りも明るくなり、大山猫ちゃん、配線の準備、先ずは基板を起して配線の手順を考える大山猫ちゃん、OPEアンプは最後に基板に嵌め込んで半田付けすれば良いので、比較的気は楽、先ずは抵抗値を確認して、流石に郊外の悪所から入手した抵抗、A&Bのカーボン抵抗、他の所で手に入れた物は抵抗値に結構ばらつきがあったのですが、郊外の悪所で手に入れた抵抗は実に良く数値が揃っており、何時もの事ながら感心する大山猫ちゃん、早速配線、アースポイントは前回と同じところに全て集める事に、配線する抵抗は合計6本、先細のペンチを使って足を綺麗に直角に曲げて、それで距離を合わせて、一本ずつ配線、途中で一回休憩を取って、抵抗の配線は終わり、基板の穴にOPEアンプの足を挿して、基板と半田付け、これで基板は終了、基板とグランドは既に出力のRCAのグランドに配線してあり、後は信号線の配線だけ、デバイダーネットワークへの出力は空中配線のデバイダーの抵抗の足に出力すればよいので直接基板から、抵抗の足を基盤の出力部の穴に差し込もうとしてみると、基板の出力部の穴が小さく巧く差し込めない、暫らく考えて、四角い千枚通しでリーマーの様に穴を広げ、これで巧く足が差し込めて、無事配線、後は、RCA端子からの入力のPCOCCの線を直接基板に接続、これで完成、ここで一息、空中配線部の裸線の接触が無いことを確認、洗濯機を見に行くと洗濯が終わっており、ここで洗濯物を干しておこうと、洗濯物を持って、今は太陽がいっぱいの二階のベランダへ、全部の洗濯物を干し終えてダイニングへと、ここで朝のお茶を飲もうかと思ったのですが、矢張り、音を出す用意をしてからと、基板を格納して、もう一度接触の無いことと、最後に、抵抗の配線を実態配線図と照らし合わせて確認して、蓋を閉めて、螺子止めして、音楽缶詰開封装置に組み込んで、能動的チャンネルデバイダーに灯を入れて、超低音波動発生装置に灯を入れて、異常な音が出ないことを確認、 やおらお茶の準備、先ずはゆっくりお茶を頂いて、そろそろ音楽缶詰開封装置も暖まった頃、早速、昨日開封したWalter Bishop Jr.のSpeak Lowを開封、一聴して、その超低音に参ってしまう大山猫ちゃん、なんと言っても超低音が澄み切っている、超低音に関して澄み切っていると評価するのもおかしな話ですが、本当に澄み切っている、そこで、超低音のみの開封してみると、実に宜しい、しかも、音量は絞った状態、さらに音量を上げても、ドンシャリのドンではなく、実に良く締まっている、それではと、NHK FMを、折しも、マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送交響楽団演奏会、いやあ、実に明快な超低音、超低音波動発生装置だけにしてみても、コントラバスやチェロ、或いは、ティンパニーの音は自然に、十分な音圧をもって開封されて、小さな音で、恐らく120Hzあたりの漏れはあるものの、超低音波動発生装置の音量を上げると迫力が増すだけで、輪郭のぼやけた音にはならない、Amesburyの音量を小さめにして、超低音波動発生装置の音量を通常にすると、小音量の演奏にもかかわらず、実体感があり、演奏が楽しめる、矢張り、能動的チャンネルデバイダー、入出力共にバッファーアンプを付けたのは正解で、最も、高音部の出力はデバイダーネットワークから直出しなのですが、こちらの方は、受けの自作プリアンプが470KΩ受けなのでインピーダンスの関係からは問題ないと推測、事実、チャンネルデバイダーを通したCD開封の音とチャンネルデバイダーを通さない開封音との間には、チャンネルデバイダーを通した方が、音が若干細身になり、少し寒色系に傾く違いがあるだけで、暫らくそれだけ聴いていると大きな問題は無く、これは、一つには、DACの違い、即ち、片やGOLDMUND MIMESIS 12+、一方、チャンネルデバイダーへの入力用のDACはTEAC D-700、の違いにも拠ると思うのですが、例えばアナログレコードを聴く限りでは、これは、恐らく、接続線の音の違いのみかと、しかし、全く受動式だったときのチャンネルデバイダーを通した音と、今回の音とすると、格段に、聴き分け不可能な開封音になってきたことは確かで、その意味で考えると、受動式である限り、抵抗やコンデンサー、或いは配線材を吟味しても、何処まで行っても細身の竹下夢二の描く女性、能動式にして、初めて、十和田湖の高村光太郎の乙女像は行き過ぎとしても、このあたりの事情は、大山猫ちゃん、顔に毛の無い猫チャン陸奥逍遥記を読んで貰うと分かるのですが、小磯良平の描く中庸の女性の色気は出てくると言う物で、何れにしても、能動的装置は、功罪はあるとしても、ある程度、装置を繋ぐ線、或いは、内部の部品の個性を凌駕して、信号を如実に伝える物と思う大山猫ちゃん、確かに、装置を繋ぐ線にも周波数に対する固有のインピーダンスが存在して、それが音色の微調整をしてくれると想像するのですが、OPEアンプを使用したバッファーアンプ出力インピーダンスが極低いのでは、恐らく装置を繋ぐ線の固有のインピーダンスやリアクタンスも凌駕するのかも知れないと思う大山猫ちゃん、それほど、音の力感、殊に中低息には強い影響力が在るようで、話はそれましたが、何れにしても、入力バッファーの威力は絶大と喜ぶ大山猫ちゃんでした、

LPFチャンネルデバイダーの完成

    それから数日、大山猫ちゃん、恐らく慣らし運転の進行も在るのでしょう、入力バッファーの効果を堪能、しばしば、超低域を強調するような開封を、そうすると、最後に何と無く、歯に詰まった鶏の肉片のように、何故か、大山猫ちゃんの大好きな鶏、しかも焼き鳥にすると、これが一番良く歯に詰まる、そうすると、歯を磨いて詰まった鶏さんを除去するまでは実に気になる、そんな感じで、中低音の漏れが気になる大山猫ちゃん、以前、未だ受動式チャンネルデバイダーであった時、超低音波動発生装置の出力に、これも以前使用していたオイルコンデンサーとA&Bの抵抗を使って設えた理論値が31.8Hzの6dBクロスのLPFを追加して12dBクロスのLPFにしてみたことがあったのですが、受動式チャンネルデバイダーの悲しさ、入力を異常に上げないと実用にならず、音量を上げると低域の暗雑音が混入し音が濁り、結局断念した経緯があったのですが、現在の能動式チャンネルデバイダーのゲインは入力を9時まで上げると十分過ぎるゲインを持っており、これなら6dBクロスのLPFを追加して12dBクロスのLPFにしても十分実用になるのではないかと思い立ち、早速接続用のコードを見つけて、ortofonのOFCケーブルが非番にしていたので登用、結線をして、Maranz CD-94 LimitedのトレーにWOODを載せて、開封、うーん、良い、ブライアン・ブロンバーグのアコースティック、ブルブルと変形23畳の大山猫亭ダイニングルームの空間を震わせて満ちて、しかも澄んだ空気の振動、Amesburyから開封される音楽に合わせて、空気が振動して、しかも、澄んだ空気の振動だから、Amesburyから開封される音楽は空気の振動の中を何処までも進んで消えてゆく感じで、大山猫ちゃんには位相の変化は感じられず、と言うより検出されず、振動に体を任せながら音楽を聴く気分はかくも新鮮で、それではと、WOODが終わると、アナログのSpeak Low、bassとbass drumのうねりの中に鮮やかにWalter Bishop Jr.のpianoが浮かび、音量を上げてゆくと何処までも吹き上がるエンジンのように、高速道路を滑るシト太郎ちゃんに身を任せているような感じに、何時しか、大山猫亭ダイニングルームにWalter Bishop Jr. Trioが、もうずいぶん昔に死んだ人々、レコードとは実に偉大で、若い一時の生命が空間に解き放たれて、今、時空を越えて大山猫ちゃんの胸に迫るのは、感慨、これだけの感慨を抱かせれば、一応大山猫亭の音楽缶詰開封装置は、大山猫ちゃんの感性では完成の域に達したのではと思う大山猫ちゃん、本当にこういう演奏は豪華な晩餐と一緒、満足した晩餐の後はコーヒーかお茶、満喫した演奏の後は静寂が今まで聴いた演奏を心に染み渡らせてくれる次第で、かくして、歯に詰まった鶏の欠片もすっきりと、満足のうちに、音楽缶詰開封装置の灯を落とし、印度エコ煙草を吹かしながら、今や独唱となった虫の声を聴きつつ、暗闇に浮かぶ大山猫亭猫の額庭園を静に眺める大山猫ちゃんでした。

Channel Dividerの完成

    これはCD-94改造の余波、改造記録に書いた備忘録、今回の改造、殊にactive CR high pass filterに関して、CRで決まるcut off周波数、自作の真空管アンプはC: 0.47µF、R: 300KΩでcut off = 1.13Hz、しかし、同じく自作のフォノイコライザーアンプはC: 0.1µFでR: 220KΩでcut off = 7.23Hz、今回のCR HPFは最初がC: 0.1µFでR: 460KΩでcut off = 3.46Hz、コンデンサーを0.4µF追加してcut off = 0.69Hz、何故に聴覚上十分な低域を得るのにこれだけcut off周波数にばらつきが出るか、百瀬了介氏の真空管アンプ完全設計法を読んでその疑問が氷解、cut off周波数を求める際、コンデンサーの後の抵抗値にコンデンサーの前段のインピーダンスを加えた数字で計算しなければいけなかったと言う事で、真空管アンプは勿論、前段が受動素子で構成したフォノイコライザーアンプでは当然前段にインピーダンスが存在て、cut off周波数は、単純計算の値より当然低い値になっているのに対して、今回のOPA627の出力インピーダンス0と見なして良いので、cut off周波数を決める抵抗値はコンデンサーの後に付けた抵抗値だけなので、cut off周波数は計算値のままだったと言う事で頭の中は解決、その理論から行くと、超低音波動発生装置の為のchannel divider (Low Pass Filter)は一寸問題がある、ASCの1µFのポリプロピレンコンデンサーを使っているのは良いのですが、自分のhome pageで確認すると抵抗は10KΩ、でcut off=15.9Hz、しかも、このchannel dividerはOPA6204を使って入力用のbuffer ampを設えてあるので、途中に挟んだRC Filterへの出力インピーダンスは限りなく0に近いので、cut off周波数は、RC Filterに使っているCRだけの計算通り、と言う事は最大見込んで318Hz辺りまでは可聴範囲で音が漏れ出る、其れで苦肉の策として、以前作成したcut off = 34.6Hzの受動式LPFをchannel dividerと超低音波動発生装置のプリアンプ部の間に入れて、減衰部の傾きを強くして対処、しかし、折角channel dividerの出力部にbuffer ampを設けて、出力インピーダンスが限りなく0に近い良さは生かされていない、其れに、現在のchannel dividerの抵抗の定数を50KΩ程にすれば、cut off = 3.18Hzで可聴範囲は最大見込んでも60Hz付近、これなら、channel dividerと超低音波動発生装置を直結出来る、そんな構想を胸に定刻に大山猫亭に御帰還の大山猫ちゃん、channel dividerの手直しは明日の朝と決めて、
    朝起きると、迫り来ると言うか、高気圧の間で発生中の低気圧の影響で、空は些か不穏、でも午前中はそれでも穏やかな天候らしい、しかし、今日は先ずchannel dividerに手を入れる事から、ダイニングルームに降り立つと、先ずはカーテンを開け放って、大山猫亭猫の額庭園に面したサッシだけは開け放って、早速抵抗の確認、Dailの巻線抵抗が結構残っている、過去に使って、抵抗交換で外して残して置いた物の中に47KΩが在る、現在付いている10KΩに足すと57KΩで、cut off = 2.79Hz、20倍で55.8Hz、超低音波動発生装置は30Hzから下がちゃんと出てくれれば良い、感覚的にはcut offの10倍の27.9Hzから実用に、ならばこれでやってみようと、channel dividerを外して、久し振りに中を見ると、これが又パズル、配線を追っかける事暫し、うーん、面白い空中配線、正に目的の為なら手段を選ばないと言うか、配線は大猿知恵の固まりの様な仕様、しかし、手にも、猿知恵にも癖が在る、47KΩの接続点が分かると、自分流の配線や部品配置、半田鏝が暖まるのを待って、コンデンサーと他の抵抗に接続されている47KΩを外して、テスターで品質確認、今付いている10KΩ、片足は基板の穴に半田付けされているので、予定通り抵抗の追加で、合計57KΩ、空中に配置した抵抗やコンデンサーの足がシャーシーや他の足に接触していない事を確認して組み立てると、早速音楽缶詰開封装置に組み込んで、此処は当然鬼太鼓座の弓ケ浜、これは超低音を確認する為にはもってこいのCD、真面に開封すれば完全に大山猫亭ダイニングルームが身震いする、メインの装置の音量は完全に絞って、超低音波動発生装置の音量だけ上げて、再生を開始、全く何も聴こえない、で、音量を10時頃まで上げて、それでも全く無音、これはcutが効き過ぎたかと、件の弓ケ浜、出ました、人の身の丈より大きい大太鼓のそれこそ波動、ダイニングルームを揺るがせて、しかも、今までと異なり実に締まって、ちっとも茫洋としていない、これなら慣しが進めばすばらし物に、波動を体で感じられるのは、これはもう、音楽を離れて快感、何だか部屋にびりびりと振動する音が、何処が反応しているかと探すと、ダイニングルームと玄関の間の背丈の高いガラスドアがびりびりと、ちゃんと閉めるとびりびりが消えて、うーん素晴らしい音圧、今までで最高の音と言うより空気の圧力、メインの音量を一刻み上げてみると、これで完全に音楽に成るから素敵、これで完成、かくして、CD94の改造に端を発した今回の手入れ、超低音波動発生器へのchannel dividerも適正に調整されたのでした。


 

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